気になるHMBの安全性と副作用

話題の成分HMBの副作用について解説

筋肉トレーニングをサポートするとして、いま話題のHMB。サプリメントとして毎日口に入れるものですから、その安全性が気になるところです。

副作用などの危険性はあるのでしょうか。

HMBに副作用はあるの?

結論からいうと、HMBに副作用はありません。日本ではまだ販売されて10年ほどの成分ですが、アメリカでは長く活用され、安全性が認められている成分なのです。

HMBの安全性については、スポーツに必要な栄養の補給と科学の応用を促進するために設立された非営利団体であるISSN(国際スポーツ栄養学会)も、信頼できるデータを多数発表しています。

2013年に発表したラットで行われた研究データでは、身体表面積に正規化されたヒト同等投与量(HED)に基づいて、81キロの男性が1日あたり50gのHMBカルシウム摂取を3ヶ月続けたとしても問題ないと判断されました。
ヒトでも1ヶ月間6gのHMB消費は身体の機能に悪影響を及ぼさなかったとされており、HMB摂取による副作用もないと発表しています。[注1]

NIH(米国国立衛生研究所)のダイエタリーサプリメント局の出している「食品安全情報」でも、成人による1日3gの8週間にわたるHMB摂取の研究において、副作用は報告されていないとされています。[注2]

アレルギーの危険性は?

HMBは体内でつくられる成分です。そのためHMBそのものにアレルギーがあるとは考えにくいですが、人によっては何らかのアレルギーが発症する可能性も否定できません。

また、HMBサプリメントには、HMB以外にもいろいろな成分が配合されている場合がほとんどです。サプリメントで摂取する場合は、他の原材料にも注意して飲むようにしましょう。

薬と併用しても良いの?

HMBは食品なので基本的には問題ありませんが、可能であれば主治医に確認してから取り入れるようにしてください。

HMBを飲むとハゲる?

結論から言えば、HMBを飲んでハゲるということに因果関係は見つかっていません。

男性の薄毛の原因として、男性ホルモンがよく話題にあがります。筋トレをすると男性ホルモンが分泌されるため「筋トレをするとハゲる」という噂が広まりました。 さらに、HMBは筋トレ時に飲むことが多いサプリメントのため「HMBを飲むとハゲる」という図式が出来上がってしまったと考えられます。

ちなみに、男性ホルモンが直接薄毛をまねくわけではないことが、最近は分かってきています。気になる方は、一度調べてみてもいいかもしれません。

頭痛や下痢が起こる?

HMBが「頭痛」や「下痢」の原因であるかどうかは解明されていませんが、どんなサプリメントや医薬品でも、過剰摂取してしまうと、こうした不調が出る可能性は否定できないでしょう。

HMBを飲んで頭痛や下痢が起きた事例では、サプリメントの服用と同時に運動をしていたことが原因ではないかとされています。 急に激しい運動をすると、脱水症状や血圧の上昇により頭痛が発生することがあります。同様に、腸へ刺激が伝わりお腹を下してしまうのです。

サプリメントを飲んで体調不良が起こった場合は、同時に何をしていたのかも鑑みる必要があるでしょう。

HMBの過剰摂取についての解説

アメリカにあるボールステイト大学では、37人男性(大学生)を対象としたHMB投与の実験が行われました。体重1kgあたり76mgのHMBを毎日与えて、人体への悪影響がないか調べる内容です。対象者のなかで、もっとも体重が重かった人は、推奨摂取量の2倍の量6g(6,000mg)を摂取しています。 実験の結果、コレステロールやヘモグロビン、白血球や血糖、肝臓機能、腎臓機能などがすべて正常値内だったことから、「人体への悪影響は見られなかった」と報告されています。[注1]

このような実験データから、HMBは安全性が高く、目安量よりある程度多く摂取しても副作用が起こる可能性は少ないといえるでしょう。

しかし、HMBに限らず、体の機能に影響する成分や食品、医薬品を摂り過ぎるのは一般的には危険です。一度に多量摂取することで、体調や体質によっては悪影響を及ぼす可能性もないとはいえません。HMBを多く摂って効果が強まったという研究データは報告されていないため、多く摂取するメリットはありません。なるべく厚生労働省が定めているHMBの推奨摂取量3g(3,000mg)を守るようにしましょう。

HMB摂取と腎臓や肝臓への負担は?

健康な人が1日の摂取量を守っているのであれば、腎臓や肝臓へ過度に負担がかかってしまうことはないと言っていいでしょう。

しかし、一度に大量にサプリメントを摂取すれば、臓器に負担がかかります。効果を得たいからと言って、過剰摂取を続けてしまう飲み方はしないようにしましょう。

また、HMBを摂取している人のなかには、別のサプリメントを併用していたり、何かしらの薬を飲んでいたりする人もいるでしょう。何かとHMBサプリメントを併用した場合、複数の成分同士が作用しあって体調の不良をまねくおそれもあります。

サプリメントは薬ではないですが、製品ごとに決められている摂取量を守って使用するようにしましょう。

HMBサプリメントを選ぶなら

さまざまなHMBサプリメントが販売されているので、どれを選んだら良いか迷ってしまうという方も多いと思います。そんな時はHMBの推奨摂取量3g(3,000mg)あたりのコストで比較してみましょう。

こちらのページでは、人気のHMBサプリメントをコストや特徴で比較していますので、ぜひ参考にしてみてください。

参考文献